特集 生殖医療のファーストライン・セカンドライン―診療ストラテジーと方針変更のタイミング―
不妊症
3.胚移植(黄体補充)
向田 哲規
1
T. Mukaida
1
1広島HARTクリニック(院長・理事長)
pp.839-844
発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000515
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日本のART医療は現在,採卵後の新鮮胚移植で妊娠出産に至るより凍結融解胚移植で出産に至る割合の方が4倍高く,融解胚移植を企画する際にどのような子宮内膜作成周期にするかは,着床率を左右する最も重要な要因である。特に移植前後および妊娠初期の黄体補充方法は使用される薬剤の種類,量,使用期間は施設ごとの大きく異なっている現状がある。本稿では,排卵確認周期と外因性ホルモン投与周期の大きく分けて2つの内膜作成方法について広島HARTクリニックでの臨床成績をもとに,難治性症例の対策を含めて解説する。
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