特集 子宮摘出と機能障害・機能温存・機能再建アップデート
II.様々な子宮全摘と機能温存
10.腹腔鏡下子宮腟上部切断術
伊熊 健一郎
1
,
鈴木 嘉穂
1
,
陌間 亮一
1
1淀川キリスト教病院産婦人科
キーワード:
腹腔鏡下子宮腟上部切断術
,
LSH
,
腹腔鏡下子宮全摘術
,
TLH
,
術式の選択
Keyword:
腹腔鏡下子宮腟上部切断術
,
LSH
,
腹腔鏡下子宮全摘術
,
TLH
,
術式の選択
pp.411-417
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000602
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要旨
良性の子宮疾患の手術である腹腔鏡下子宮腟上部切断術(LSH)は,骨盤底の解剖を損なわない術式である.それにより,TLHでみられる術中の尿路系の損傷,術後の腟断端離開,性機能の変化,腟脱などの可能性は低い.また,子宮頸管部の操作に難渋する局面では,内子宮口部までの操作は必要であるが,それ以上の無理な作業は回避でき,簡便性や安全性の面からも期待できる方法である.子宮頸管部に異常がないケースには,LSHはTLHと同等の選択肢になり得る術式である.
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