特集 ここまで進んだ産婦人科領域の検査法―先制医療に向けて―
Ⅲ.腫 瘍
12.卵巣腫瘍のMRI診断
山下 詠子
1
1武蔵野赤十字病院放射線科
キーワード:
卵巣腫瘍
,
MRIの撮像法
,
撮像法の目的と見分け方
Keyword:
卵巣腫瘍
,
MRIの撮像法
,
撮像法の目的と見分け方
pp.767-773
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000305
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要旨
卵巣腫瘍は液体の性状や充実部の組成により,多彩な信号変化を示す.
T2強調像は基本となる撮像法で,解剖のみならず腫瘍内の性状,特に液体と充実部の判別に重要である.T1強調像では出血と脂肪成分は高信号を示し,脂肪抑制T1強調像で両者を区別する.拡散強調像は充実部の細胞密度を反映し,拡散制限の判断にADC mapを用いる.充実部とそれ以外の判別に造影MRは有用で,増強効果の有無を確認し増強パターンから組織型の類推が可能な場合がある.
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