シリーズ最新医学講座・Ⅱ 臨床検査用に開発された分析法および試薬・8
組換え蛋白の検査への応用:標準物質,抗原,変異酵素など
松尾 雄志
1
,
新井 秀夫
2
Yushi MATSUO
1
,
Hideo ARAI
2
1大阪大学蛋白質研究所
2OYCバイオ事業本部バイオサイエンス部
キーワード:
遺伝子組換え
,
標準物質
,
抗原
,
E. coli
Keyword:
遺伝子組換え
,
標準物質
,
抗原
,
E. coli
pp.935-944
発行日 2008年8月15日
Published Date 2008/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101676
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はじめに
遺伝子工学の基礎となる分子生物学が一部の方々に敬遠されている原因の一部に用語の問題があるように思います.原語をそのまま理解する習慣が希薄なことも理由の一つでしょう.英(米)語が幅を利かせている遺伝子工学分野のサイエンスであるMolecular Biologyを,「日本語にならない言葉を使っている」という理由で無視して理解することを放棄しておられる老学者もおられます.もとより独断と偏見ですが,無理やり日本語にすることで禍根を残すよりも,原語そのままか,それに近いカタカナ表記がよいのではないかとも思っています.いずれにしても英語圏の評価を受けないと日本人自身が評価しない(できない)ので,特定の分野のサイエンスでは早い時期からこれを前提とした教育をしないと,後塵を拝することが多くなるのではないでしょうか.もとより日本語学者のお叱りを受けることを覚悟の上です.ということで,筆者が初めて耳にしたとき,紛らわしいと感じていた言葉を最初に説明させていただきます.また,例外はありますが,カタカナ表記(原語)というスタイルを取らせていただきます.
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