特集 図表・チャートでパッと理解! ここまでわかった産婦人科の病態生理
第4章 女性医学
5.淋菌感染症
藤原 道久
1
1川崎医科大学総合医療センター産婦人科
pp.363-367
発行日 2023年3月25日
Published Date 2023/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000193
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淋菌感染症はおもに性交渉により感染し,女性では子宮頸管炎,子宮内膜炎,子宮付属器炎,骨盤腹膜炎,肝周囲炎などを発症し,卵管性不妊症や卵管妊娠,Fitz-Hugh-Curtis症候群の原因にもなる.近年の性行動の多様化により,咽頭感染や直腸感染などの性器外感染を発症することもある.また妊婦が感染すると,産道感染により新生児結膜炎を引き起こす.クラミジア感染症との重複感染もあり,クラミジアとの同時検索が望ましい.治療はセフトリアキソン,スペクチノマイシンの2注射剤が第一選択薬となる.
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