増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル
婦人科編
Ⅰ.婦人科感染症・類縁疾患
淋菌感染症
川名 敬
1
1日本大学医学部産婦人科学系産婦人科学分野
pp.23-25
発行日 2020年4月20日
Published Date 2020/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209958
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処方のポイント
◆淋菌感染症では,抗菌薬に対する薬剤耐性が大きな問題となる.現在は,セフトリアキソンが最も耐性が少ない抗菌薬であり,第一選択となる.それ以外のセフェム,マクロライド,キノロン系薬剤は耐性菌には無効となる.
◆患者の服薬アドヒアランスが悪いことから単回投与が基本である.
◆性器クラミジアとの混合感染も念頭に置く必要がある.これらの同時検査の結果をもとに治療薬を併用することになる.
◆淋菌感染症では,咽頭感染も想定される.また,パートナーには検査・治療を勧めるべきである.
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