特集 産婦人科医必携 最新の細菌・真菌感染症に対する薬の使い方と留意点Ⅰ
各論
5.性器クラミジア感染症に対する抗菌薬の選択と留意点
髙橋 聡
1
S. Takahashi
1
1札幌医科大学医学部感染制御・臨床検査医学講座(教授)
pp.49-54
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002831
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クラミジア・トラコマティスによる感染症(性器クラミジア感染症)は,性感染症であり,わが国,そして世界においても最も報告数が多い性感染症である。性器クラミジア感染症の問題は,無症候性感染の頻度が高いこと,女性の妊孕能への影響と,さらに重症化への進展である子宮付属器炎や骨盤内炎症性疾患を発症する可能性である。幸い,クラミジア・トラコマティスには安定的な耐性菌は発生しないとされていることから,適切な診断により適切な治療をすることが重要である。
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