特集 図表・チャートでパッと理解! ここまでわかった産婦人科の病態生理
第3章 生殖内分泌
12.子宮筋腫
杉野 法広
1
1山口大学大学院医学系研究科産科婦人科学講座
pp.279-284
発行日 2023年3月25日
Published Date 2023/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000176
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子宮筋腫の病因として,エピゲノム異常や遺伝子異常の関与が報告されている.子宮筋腫は,平滑筋細胞の増殖と膠原線維の産生亢進がおもな病態であり,多くの細胞内情報伝達経路の異常な活性化によって引き起こされている.また,子宮筋腫のなかで,MED12遺伝子に突然変異を持つものが70%と高率に検出され,子宮筋腫にはMED12遺伝子変異がある筋腫とない筋腫の少なくとも2つのサブタイプが存在するが,両者は平滑筋細胞と膠原線維の組織構成が異なる.
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