特集 図表・チャートでパッと理解! ここまでわかった産婦人科の病態生理
第3章 生殖内分泌
8.思春期早発症・遅発思春期
甲村 弘子
1
1こうむら女性クリニック
pp.259-263
発行日 2023年3月25日
Published Date 2023/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000172
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
思春期早発症は性成熟徴候が早期に発現するものである.心理社会的な問題,骨端線の早期閉鎖による低身長,まれではあるが脳腫瘍などが潜在する可能性が問題となる.遅発思春期は視床下部-下垂体-卵巣系および子宮・腟のいずれかの部位の障害で起こり,その原因は多岐にわたる.それぞれの疾患に応じた薬物療法や手術療法を行うが,将来的に妊孕性の望めない疾患がみられ,これらでは疾患を受け入れて前向きに治療に取り組むことができるように継続的な支援が必要である.
Copyright © 2023, SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.