臨床研修セミナー 思春期
思春期早発症と遅発症の治療
青野 敏博
1
Toshihiro Aono
1
1徳島大学医学部産科婦人科学教室
pp.273-277
発行日 1989年3月10日
Published Date 1989/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207968
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思春期に入ると,間脳‐下垂体‐卵巣系の機能が活動しはじめ,身長の急速な伸びとともに乳房の発育,陰毛の発生などの第2次性徴が認められ,やがて初経の発来をみる。思春期の期間は,現在では8〜9歳頃から17〜18歳頃までになっている。
思春期の発来が異常に早くなったものを「思春期早発症,preco-cious puberty」と呼ぶ。日本産科婦人科学会の定義では,乳房発育が7歳未満,または陰毛発生が9歳未満,初経が10歳未満で発来したものをいう。
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