特集 図表・チャートでパッと理解! ここまでわかった産婦人科の病態生理
第3章 生殖内分泌
4.神経性やせ症・体重減少性無月経
粒来 拓
1
,
榊原 秀也
1
1横浜市立大学附属市民総合医療センター婦人科
pp.234-239
発行日 2023年3月25日
Published Date 2023/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000168
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Point
産婦人科として神経性やせ症患者に接するうえでの注意点は,共感的,受容的に接することで,身体面から医師患者関係を築いて治療へのモチベーションを維持し,最善策としての専門医療機関との連携を提示する役割も担うことである.現状の産婦人科管理指針としては「体重の回復を最優先」であるが,実際には,治療に難渋し長期の低エストロゲン状態を放置することになりかねない.患者負担が少なく女性ヘルスケアとして有効なホルモン療法を行う必要があるが,コンセンサスはなく今後の研究課題である.
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