特集 図でみる病態産婦人科学--適正治療のために
生殖・内分泌
体重減少性無月経—神経性食欲不振症
中村 幸雄
1
,
小田 高久
2
Yukio Nakamura
1
,
Takahisa Oda
2
1慶応義塾大学医学部産科婦人科教室
2東京歯科大学市川病院産婦人科
pp.385-391
発行日 1985年6月10日
Published Date 1985/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207184
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近年,肥満,太りすぎは心臓病,糖尿病,動脈硬化その他の成人病と密接な関係のあることが証明され,やせることに対する関心が急に高まり,スマートさは,一つのstatus symbolとさえなりつつある。
また若い女性にあっては,美容上,肥満は大敵であり,スマートさに強いあこがれをいだいている。この結果,たいして肥満でもない人が,美容上の理由から無理をして減食して,体重減少し,初期の「スマートさ」への目的を達しても,その裏面には長期にわたる無月経に人知れず悩んでいる場合も少なくない。
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