オフィス ギネコロジー 女性のプライマリ・ケア
II 月経異常/不妊・不育/避妊
神経性食欲不振症,体重減少性無月経
永山 志穂
1
,
柴原 浩章
1
,
鈴木 光明
1
1自治医科大学医学部産科婦人科学講座
pp.44-47
発行日 2012年4月20日
Published Date 2012/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103013
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◆思春期女性の続発無月経の原因として,体重減少による無月経が最多となっている.
◆なかでも神経性食欲不振症(AN)は死亡率が高いため,体重減少性無月経とANの鑑別を適切に行う.
◆体重減少を伴う無月経に遭遇した場合,器質的疾患を除外したのちに,食行動の異常,病識の有無などの心身症的背景の有無によって,体重減少性無月経とANに分類する.
◆治療は,体重の回復が第一であり,体重の回復後にホルモン補充療法や不妊治療を開始する.
◆長期間の治療が必要となることが多いため,よりよい患者─医師関係を築くことが大切である.
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