特集 図表・チャートでパッと理解! ここまでわかった産婦人科の病態生理
第1章 周産期
A.妊娠中の産科異常
8.子 癇
大野 泰正
1
1大野レディスクリニック
pp.48-53
発行日 2023年3月25日
Published Date 2023/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000132
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子癇は「妊娠20週以降に起きる二次性けいれんではない強直間代性けいれん発作」で,わが国における発症頻度は分娩の0.04%,発症時期は妊娠中19%,分娩中39%,産褥42%である.病因は脳血流量増加による高血圧性脳症様発作であり,脳内病態は一過性血管原性浮腫である.妊産婦がけいれんを起こした場合は母体救急処置,抗けいれん治療,降圧治療を優先し,他疾患(特に脳卒中など)との鑑別を頭部画像検査などで行う.脳卒中を認めた場合は脳神経外科などとの共同管理を要する.
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