特集 漢方で支える子どものQOL
各論
癇癪(かんしゃく)
上田 晃三
1
UEDA Koso
1
1日本赤十字社松山赤十字病院小児科
pp.309-312
発行日 2025年3月1日
Published Date 2025/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002289
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はじめに
癇癪(かんしゃく)とは,大声で泣いたり,激しく奇声を発したりするなどの興奮を伴う混乱状態のことである。通常,1歳前頃から認められるようになり,2~4歳でもっとも多くなり,5歳以降では少なくなるといわれているが,大人になっても癇癪を起こすことがある。癇癪を起こしやすい素因がある状態に,欲求不満,疲労感,空腹などが誘引となり発症するが,原因がはっきりしないこともある。小児においては,自閉スペクトラム症に伴う易刺激性に対して一部の向精神薬(アリピプラゾールやリスペリドンなど)を用いることで癇癪が生じないような治療介入がされることがあるが1),通常は西洋薬での治療は困難である。そのようななかでも漢方薬が有効な場合があり2),本稿では多くの先生方に試してほしい3種類の方剤を紹介する。

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