特集 子宮体部悪性腫瘍の最前線
Ⅱ.診断・治療の最前線
5.子宮体がんに対する抗がん化学療法の最前線
野村 弘行
1
1藤田医科大学医学部産婦人科学講座
キーワード:
ドキソルビシン
,
TC療法
,
プラチナフリーインターバル
Keyword:
ドキソルビシン
,
TC療法
,
プラチナフリーインターバル
pp.255-259
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000067
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要旨
進行・再発子宮体がんに対する抗がん化学療法(殺細胞性薬剤)は,ドキソルビシンをキードラッグとして治療開発が行われたが,現在の標準レジメンはパクリタキセル+カルボプラチン併用療法(TC療法)である.セカンドライン化学療法では良好な成績を示した殺細胞性薬剤はなく,プラチナフリーインターバルの概念に基づいたプラチナ製剤再投与が実臨床では検討される.殺細胞性薬剤を用いた治療開発は頭打ちであり,今後は分子生物学的特徴に基づいた治療戦略の模索が期待される.
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