特集 おさえるトピックスはこれ! 糖尿病診療アップデート2025
糖尿病診療のホットトピックス
グルカゴン/インクレチン革命
北村 忠弘
1
1群馬大学生体調節研究所生活習慣病解析センター
キーワード:
グルカゴン
,
GLP-1
,
GIP
,
糖尿病
Keyword:
グルカゴン
,
GLP-1
,
GIP
,
糖尿病
pp.905-909
発行日 2025年8月1日
Published Date 2025/8/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001451
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Headline
・グルカゴン,GLP-1,GIPはアミノ酸配列や作用に類似点が多いペプチドホルモンであるが,互いに反対の作用を示す場合もある.
・これらのホルモンは元になる遺伝子,分泌する細胞,血中半減期や血中濃度などには違いがある一方,それぞれの受容体はG蛋白共役受容体(GPCR)であり,細胞内シグナルは共通である.
・これらのホルモンは生理的な濃度で発揮される生理作用と,高濃度で発揮される薬理作用が異なる場合があり,区別が必要である.
・これらのホルモンの受容体作動薬,特に2つ,あるいは3つの受容体に同時に作用するdual-agonistやtri-agonistが開発中であり,今後の糖尿病,肥満症,脂肪肝,慢性腎臓病などの治療に革命を起こす可能性がある.

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