増大号特集 これからもスタンダード!—Quality Indicatorの診療への実装—生活習慣病を中心に
生活習慣に関する疾患の診療評価指標とその実装
〈慢性腎臓病〉
慢性腎臓病のリスクと予防—運動・栄養療法の実装についての評価指標
莵原 洸司
1
,
安本 有佑
1
1板橋中央総合病院総合診療内科
キーワード:
慢性腎臓病
,
栄養療法
,
Protein-energy wasting
,
PEW
,
フレイル
,
サルコペニア
,
運動療法
Keyword:
慢性腎臓病
,
栄養療法
,
Protein-energy wasting
,
PEW
,
フレイル
,
サルコペニア
,
運動療法
pp.1886-1890
発行日 2022年10月10日
Published Date 2022/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228531
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Point
◎慢性腎臓病(CKD)の管理には栄養療法だけでなく,運動療法も欠かせない.
◎高齢のCKD患者では,蛋白制限によるフレイル・サルコペニアが懸念されることから,患者背景によって指導内容を調整することが奨励される.
◎運動療法はCKDの進行を遅らせ,死亡率の低下にも繋がることが報告されているが,透析患者では心血管疾患のハイリスクとなるため,状況によっては制限する必要もある.
◎日本腎臓病学会の「慢性腎臓病に対する食事療法基準」や米国スポーツ医学会による「CKD患者のための運動処方」を参考に,診療をしていくことが望まれる.
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