特集 感染症を鑑別したあとは? 非感染性腸炎を見極める!
代表的な非感染性腸炎の診療と紹介時の見極めかた
薬剤性腸炎①―NSAIDs,抗菌薬,PPI―
渡邉 俊雄
1
1大阪公立大学大学院医学研究科先端予防医療学
キーワード:
NSAIDs腸炎
,
microscopic colitis
,
腸内細菌
,
菌交代現象
,
dysbiosis
Keyword:
NSAIDs腸炎
,
microscopic colitis
,
腸内細菌
,
菌交代現象
,
dysbiosis
pp.335-340
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000617
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Headline
・NSAIDs小腸炎に対して最も高い有効性が確認されている薬剤は,prostaglandin E1誘導体のミソプロストールである.
・NSAIDsとPPIは,薬剤性顕微鏡的大腸炎(microscopic colitis)の代表的な原因薬剤である.
・抗菌薬関連腸炎における下痢などの腹部症状の発現には,抗菌薬投与に伴う短鎖脂肪酸産生量の低下や胆汁酸代謝の修飾が関与する.
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