特集 感染症を鑑別したあとは? 非感染性腸炎を見極める!
代表的な非感染性腸炎の診療と紹介時の見極めかた
放射線性腸炎・GVHD
加藤 真吾
1
,
田川 慧
1
,
山下 高久
2
1埼玉医科大学総合医療センター炎症性腸疾患センター
2埼玉医科大学総合医療センター病理部
キーワード:
放射線性腸炎
,
アルゴンプラズマ凝固療法
,
graft versus host disease
,
アポトーシス
Keyword:
放射線性腸炎
,
アルゴンプラズマ凝固療法
,
graft versus host disease
,
アポトーシス
pp.347-351
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000619
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Headline
・放射線性腸炎の治療ではアルゴンプラズマ凝固療法が有用である.
・移植片対宿主病(GVHD)は急性GVHDと慢性GVHDに分類され,下痢・出血などの消化管病変は急性GVHDで顕著である.
・急性GVHDの内視鏡像に特徴的な所見として大腸の亀甲状粘膜模様tortoiseshell patternや十二指腸や回腸末端の絨毛の萎縮があげられる.その確定診断には病理学的検査が重要で,上部・下部消化管ともにリンパ球浸潤を伴う上皮細胞のアポトーシスが基本的病理所見である.
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