特集 明日の診療に役立つ 消化器内視鏡これ1冊
大腸 大腸内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
諏訪 哲也
1
,
今井 健一郎
,
堀田 欣一
1静岡県立静岡がんセンター 内視鏡科
キーワード:
外科用器具
,
大腸内視鏡法
,
術後合併症
,
大腸腫瘍
,
腸粘膜
,
発生率
,
精神鎮静法
,
内視鏡的粘膜下層剥離術
Keyword:
Colorectal Neoplasms
,
Endoscopic Mucosal Resection
,
Colonoscopy
,
Incidence
,
Intestinal Mucosa
,
Postoperative Complications
,
Surgical Instruments
pp.231-236
発行日 2022年3月25日
Published Date 2022/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2022140992
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1.病変サイズを問わず、確実に一括切除を達成し得る治療法として内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)は広く受け入れられている。2.長く狭い管腔、蠕動の存在、ヒダ・屈曲による複雑な形状、薄い腸管壁といった解剖学的特徴に起因する手技困難性のため、高い偶発症発生割合、長時間の術時間が大腸ESDの課題としてあげられる。3.手技困難性を克服し得るストラテジーの工夫(pocket-creation method、トラクションデバイスの追加など)が報告されている。4.今後さらなる大腸ESD適応病変の拡大および、患者の低侵襲治療のニーズに応えるべく、新規治療ストラテジーや新規デバイスの開発が望まれる。
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