<解説>よくわかる大腸ESD/EMRガイドライン
ESD/EMRの手技について
斎藤 豊
1
,
関口 雅則
,
田中 優作
,
田中 寛人
,
紺田 健一
,
関口 正宇
,
山田 真善
,
坂本 琢
,
阿部 清一郎
,
中島 健
,
松田 尚久
1国立がん研究センター中央病院 内視鏡科
キーワード:
大腸内視鏡法
,
上皮内癌
,
大腸腫瘍
,
腸粘膜
,
診療ガイドライン
,
内視鏡的粘膜切除術
,
内視鏡的粘膜下層剥離術
Keyword:
Endoscopic Mucosal Resection
,
Endoscopic Mucosal Resection
,
Carcinoma in Situ
,
Colonoscopy
,
Intestinal Mucosa
,
Colorectal Neoplasms
,
Practice Guidelines as Topic
pp.453-460
発行日 2015年9月20日
Published Date 2015/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2015380062
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EMRは,生理食塩水などを腫瘍の粘膜下層に局注し,スネアで病変を絞扼し通電・切除する方法である.分割EMRのなかで,粗大結節を最初に大きく切除し,その後計画的に切除する手法を計画的分割EMRとする.ESDは,ヒアルロン酸ナトリウム溶液などを腫瘍の粘膜下層に局注し,電気メスを用いて切開剥離することにより,病変を一括で切除する方法である.スネアを併用せず最後まで剥離を完遂したものを狭義のESDと定義する.周囲切開後,粘膜下層の剥離を行わずにスネアリング施行する手技を「Precutting EMR」,周囲切開後,粘膜下層の剥離を行い最終的にスネアリング施行する手技を「Hybrid ESD」と当ガイドラインでは定義する.
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