特集 かかりつけ医からみた糖尿病診療
糖尿病診療における合併症の管理 急性合併症
麻生 好正
1
1獨協医科大学 内科学内分泌代謝
キーワード:
アシドーシス-乳酸
,
Insulin
,
糖尿病性ケトアシドーシス
,
昏睡-高血糖高浸透圧性
,
輸液療法
,
糖尿病性合併症
Keyword:
Hyperglycemic Hyperosmolar Nonketotic Coma
,
Insulin
,
Diabetic Ketoacidosis
,
Acidosis, Lactic
,
Diabetes Complications
pp.337-344
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2022138878
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<Headline>1 糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)は、インスリンの絶対的な欠乏とインスリン拮抗ホルモンの上昇により、高血糖、高ケトン体血症、代謝性アシドーシスを呈する高度の代謝失調状態である。2 高血糖高浸透圧症候群(HHS)は、著明な高血糖、高度の脱水、高浸透圧を特徴として、神経症状も伴う予後不良な疾患である。3 乳酸アシドーシスは死亡率が高い予後不良の重篤な疾患であり、まれではあるがビグアナイド(BG)薬の副作用として発現することがある。4 高血糖性クリーゼ(DKA、HHS)、乳酸アシドーシスとも緊急入院での治療が必要であり、直ちに専門医に紹介する。
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