発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006186484
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低血糖の神経症状は, 1)自律神経系症状, 2)中枢神経系症状,に分けられる. 2)の中枢神経系症状は, i)軽度から中等度の低血糖による神経伝達物質制御の破綻症状(精神症状など), ii)高度低血糖による神経細胞のATPエネルギー代謝の破綻(昏睡など),に分けられる.治療はグルコースの迅速な投与である.糖尿病患者の高血糖性緊急症による意識障害には, 1)糖尿病性ケトアシドーシス, 2)高浸透圧性高血糖状態,がある.治療は,どちらの病態でも,脱水と循環動態の補正を目的として,生食の1l/hr程度の静注で治療を開始する
©Nankodo Co., Ltd., 2006