適正な輸液とは何か? 各疾患の輸液
糖尿病患者における輸液処方の組み立て方
酒井 健太郎
1
,
安孫子 亜津子
1旭川医科大学 内科学講座病態代謝内科学分野
キーワード:
Hypertonic Glucose Solution
,
Insulin
,
糖尿病性ケトアシドーシス
,
Potassium
,
Sodium
,
横紋筋融解症
,
血糖
,
昏睡-高血糖高浸透圧性
,
糖尿病
,
輸液療法
,
静脈内注入
Keyword:
Blood Glucose
,
Diabetes Mellitus
,
Hyperglycemic Hyperosmolar Nonketotic Coma
,
Insulin
,
Glucose Solution, Hypertonic
,
Infusions, Intravenous
,
Potassium
,
Rhabdomyolysis
,
Sodium
,
Diabetic Ketoacidosis
pp.71-74
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017288236
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糖尿病患者にブドウ糖を含む輸液を行う際には,血糖値の簡易検査を繰り返し,必要に応じてインスリンのスライディングスケールを併用することが望ましい.糖尿病性ケトアシドーシス,高血糖高浸透圧症候群に対しては,適切な輸液とインスリン持続静脈内注入を行う必要がある.血糖変動のみならず血清Na値やK値をモニタリングして,適宜補充量を変更する.急激な血糖降下や電解質の補正,浸透圧の変化によって脳浮腫や浸透圧性脱随症候群,または横紋筋融解症などを合併する可能性があり注意を要する.
©Nankodo Co., Ltd., 2017