特集 循環器疾患におけるディベート
識る 血圧は低ければ低いほどいいのか?
藤原 健史
1
,
苅尾 七臣
1自治医科大学 内科学講座循環器内科学
キーワード:
医療費
,
冠動脈疾患
,
降圧剤
,
高血圧
,
死亡率
,
心臓血管疾患
,
治療成績
,
費用効果分析
,
脳卒中
,
Kaplan-Meier法
,
仮面高血圧
Keyword:
Antihypertensive Agents
,
Cardiovascular Diseases
,
Coronary Disease
,
Health Expenditures
,
Hypertension
,
Mortality
,
Treatment Outcome
,
Stroke
,
Kaplan-Meier Estimate
,
Masked Hypertension
pp.951-962
発行日 2018年10月9日
Published Date 2018/10/9
DOI https://doi.org/10.18885/J03097.2019001838
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<Point>1 2017年に改訂されたACC/AHA高血圧ガイドラインでは、高血圧の定義は、診察室血圧、家庭血圧、昼間血圧が「130/80mmHg以上」、夜間血圧が「110/65mmHg以上」に引き下げられた。2 診察室血圧や早朝家庭血圧が良好にコントロールされた高血圧患者でも、積極的に夜間血圧測定を行い、夜間血圧レベルをコントロールすることが重要である。3 日本人を含めたアジア人は、高血圧と密接に関連する脳卒中の発症リスクが高く、脳卒中発症率と収縮期血圧レベルの間にはJカーブ現象が存在しないため、より積極的な降圧を図るべきである。
Copyright© 2018 MEDICAL VIEW CO., LTD. All rights reserved.