特集 フレイルとその予防対策
フレイルの基礎知識 フレイルの疫学
幸 篤武
1
,
安藤 富士子
,
下方 浩史
1高知大学 教育学部
キーワード:
運動活性
,
栄養状態
,
危険因子
,
社会経済的因子
,
性因子
,
有病率
,
多数薬剤投与
,
フレイル
Keyword:
Nutritional Status
,
Motor Activity
,
Frailty
,
Socioeconomic Factors
,
Sex Factors
,
Prevalence
,
Polypharmacy
,
Risk Factors
pp.293-298
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2020187170
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<Headline>1 わが国の地域在住の高齢者における表現型モデルに基づいたフレイルの頻度は約10%前後であり、男性と比較して女性で多く、また高齢になるほどその頻度は増加した。2 海外の地域在住の高齢者のフレイルの頻度は、高所得国では約10%であったのに対して、中低所得国では17.4%とする報告があり、高所得国のほうが中所得国と比較して頻度が低い可能性が示唆されている。3 身体活動の増加、エネルギー摂取量、たんぱく質摂取量、脂質摂取量の増加はフレイル発症の抑制と関連し、ポリファーマシーはフレイルの発症と関連していた。
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