リハビリテーションと薬剤
リハビリテーションにおける疾患・病態に応じた薬剤管理 サルコペニア・フレイル
佐竹 昭介
1
1国立長寿医療研究センター 老年内科
キーワード:
事故防止
,
食欲不振
,
転倒・転落
,
認知障害
,
排尿障害
,
リハビリテーション
,
高齢者保健医療サービス
,
めまい感
,
薬物治療管理
,
筋肉減少症
,
多数薬剤投与
,
フレイル
,
老年症候群
Keyword:
Urination Disorders
,
Dizziness
,
Frailty
,
Cognition Disorders
,
Polypharmacy
,
Anorexia
,
Accident Prevention
,
Accidental Falls
,
Health Services for the Aged
,
Rehabilitation
,
Medication Therapy Management
,
Sarcopenia
pp.263-268
発行日 2023年3月15日
Published Date 2023/3/15
DOI https://doi.org/10.32118/J02606.2023101864
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<Points>●フレイル高齢者では,生物学的な予備能力が低下しているため,薬剤処方に起因する有害事象の発症に注意が必要である.●薬剤に起因する,ふらつきや転倒,記憶障害,せん妄,食欲低下,便秘,排泄障害などは「薬剤起因性老年症候群」とよばれる.●薬剤起因性老年症候群は,「歳のせい」として見過ごされたり,新たな症状として薬剤が追加される「処方カスケード」の危険があるため留意が必要である.●サルコペニア・フレイルを有する高齢者への薬物処方の際,「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」を活用することが望ましい.
Copyright© 2023 Ishiyaku Pub,Inc. All rights reserved.