特集 下部尿路症状
合併症・併存症をもつ下部尿路症状患者のマネジメント フレイル・サルコペニア
吉田 正貴
1
,
横山 剛志
,
西井 久枝
,
野宮 正範
1桜十字病院 泌尿器科
キーワード:
質問紙法
,
Cholinergic Antagonists
,
尿失禁
,
病歴聴取
,
共存疾患
,
高齢者評価
,
過活動膀胱
,
筋肉減少症
,
多数薬剤投与
,
下部尿路症状
,
Adrenergic Beta-3 Receptor Agonists
,
フレイル
Keyword:
Frailty
,
Urinary Incontinence
,
Geriatric Assessment
,
Cholinergic Antagonists
,
Comorbidity
,
Polypharmacy
,
Medical History Taking
,
Lower Urinary Tract Symptoms
,
Adrenergic beta-3 Receptor Agonists
,
Sarcopenia
,
Urinary Bladder, Overactive
pp.2660-2666
発行日 2021年6月5日
Published Date 2021/6/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2021231227
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<Key Points>◎高齢者における下部尿路症状(lower urinary tract symptoms;LUTS)には泌尿器系疾患以外のさまざまな要因が関与していることも多い。また、高齢者では総合的機能(基本的日常生活動作能力、認知機能、情緒や気分など)の変化を来していることも多く、フレイルやサルコペニアといった状態の割合が高い。◎高齢者の的確なLUTS診療のためには、フレイル・サルコペニアの知識やLUTSとフレイル・サルコペニアの関係を理解しておく必要がある。◎高齢者下部尿路機能障害への対応については、泌尿器科学的なアプローチのみではなく、フレイル・サルコペニアを考慮した取り組みが望まれ、老年医学の理解とともに老年病専門医との連携が必要である。
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