特集 おさえたい川崎病ガイドラインのツボ
ガイドラインに基づく心臓血管後遺症の診療 ライフステージに応じた管理
三谷 義英
1
1三重大学医学部附属病院 周産母子センター
キーワード:
冠動脈疾患
,
生活期
,
川崎病
,
予後
,
診療ガイドライン
,
リスク評価
,
急性冠動脈症候群
,
小児医療から成人医療への移行
,
後遺症
Keyword:
Mucocutaneous Lymph Node Syndrome
,
Prognosis
,
Coronary Disease
,
Risk Assessment
,
Practice Guidelines as Topic
,
Acute Coronary Syndrome
,
Transition to Adult Care
pp.1225-1231
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2021337218
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●川崎病の既往成人は、総既往者40万人の約半数に達し、心血管後遺症合併例が15,000人以上であり、内科疾患としても重要になってきた。●川崎病の心血管後遺症の生涯循環器学の視点から、ライフステージに応じた管理が重要である。●冠合併症のリスク階層化、重症度別の診療体制など、冠疾患チームによる救急対応、小児循環器医の経験、成人先天性心疾患の移行医療体制などの集学的医療が重要である。●成人期冠後遺症のエビデンスは限られるが、成人の粥状硬化と病理学的に異なる事、わが国で国際的に多数の症例が集積されていることから、今後の研究が期待される。
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