特集 おさえたい川崎病ガイドラインのツボ
ガイドラインに基づく急性期治療 メチルプレドニゾロンパルス
宮田 功一
1
1東京都立小児総合医療センター 循環器科
キーワード:
Methylprednisolone
,
川崎病
,
診療ガイドライン
,
パルス療法(薬物療法)
Keyword:
Mucocutaneous Lymph Node Syndrome
,
Methylprednisolone
,
Practice Guidelines as Topic
,
Pulse Therapy, Drug
pp.1159-1162
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2021337207
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●電解質作用が少ないメチルプレドニゾロン(MP)を大量に点滴静注するステロイドパルス療法(IVMP)は、強力かつ迅速な抗炎症・免疫抑制作用によって早期に川崎病血管炎を鎮静化させ、冠動脈病変(CAA)を抑制する。●IVIG不応予測例に対してIVIGとの初期併用治療、または、初期治療不応例に対する追加治療として用いられるが、川崎病に対する保険適用はない。●投与方法は、メチルプレドニンパルス:30mg/kg/日 点滴静注を1~3日間。加えて後療法としてプレドニゾロン:2mg/kg/日から開始し約3週間で漸減するプロトコールもある。●副作用として、洞徐脈、高血圧、低体温といったバイタルサインの変化、消化管出血、血栓症、細菌感染症にも注意する。
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