糸球体疾患 腎炎からネフローゼまで、最高の診療を目指して
エビデンスに基づいた疾患別対応 IgA腎症の診断と治療
富野 康日己
1
1順天堂大学 腎臓内科
キーワード:
Methylprednisolone
,
糸球体腎炎-IgA
,
生検
,
タンパク尿
,
扁桃摘出術
,
重症度指標
,
診療ガイドライン
,
パルス療法(薬物療法)
Keyword:
Biopsy
,
Glomerulonephritis, IGA
,
Methylprednisolone
,
Proteinuria
,
Severity of Illness Index
,
Tonsillectomy
,
Practice Guidelines as Topic
,
Pulse Therapy, Drug
pp.41-44
発行日 2010年7月1日
Published Date 2010/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010250362
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IgA腎症の末期腎不全への進展を阻止するには、早期発見・治療が重要であるが、腎生検前に本症を疑う臨床指標(血尿、蛋白尿、血清IgA値、血清IgA/C3比、尿中糖鎖不全IgA1)が明らかにされている。本症の確定診断・予後判定および診療指針の改訂版「IgA腎症診療指針第3版」が近日中に上梓されるので、基礎・臨床の場での活用と評価が期待される。組織学的重症度(H)と臨床的重症度(C)により、透析導入リスクを低リスク群、中等リスク群、高リスク群、超高リスク群の4群に層別化した。また、IgA腎症に対するリスク群別の治療指針の活用が望まれる。
©Nankodo Co., Ltd., 2010