特集 発生学から考えてみよう!小児の先天疾患
先天性心疾患
八代 健太
1
1京都府立医科大学 大学院医学研究科生体機能形態科学
キーワード:
幹細胞
,
心臓
,
心臓疾患-先天性
,
器官形成
,
心房中隔
,
半月弁
Keyword:
Heart
,
Heart Defects, Congenital
,
Stem Cells
,
Organogenesis
,
Atrial Septum
pp.1055-1062
発行日 2021年8月1日
Published Date 2021/8/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2021292921
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●心臓は、中胚葉由来の心臓前駆細胞と外胚葉由来の神経堤細胞から作られる。●心臓前駆細胞は1次と2次の心臓領域に大別され、各々が特異的な構造へ寄与する。●心臓前駆細胞が作り上げた原始心筒のループ形成とパターン形成を経て、原始心臓区画が領域化される。●原始心臓区画は、ダイナミックに空間的な相互の位置関係を変化させ、適切に配置される。●原始心臓区画の情報に従い中隔と弁が形成され、心房-心室と心室-大血管の間の結合関係が築かれる。●それぞれの先天性心疾患は、これらの各ステップの異常に基づく特徴を有する。
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