特集 毛髪再生のメディカルサイエンス:毛は生やせるか?
毛包の発生・再生・新生
伊藤 真由美
1
1米国
キーワード:
幹細胞
,
毛
,
再生
,
器官形成
,
毛包
,
幹細胞ニッチ
,
Wntシグナルトランスダクション
,
上皮間葉転換
,
毛周期
Keyword:
Hair
,
Stem Cells
,
Regeneration
,
Hair Follicle
,
Organogenesis
,
Stem Cell Niche
,
Epithelial-Mesenchymal Transition
,
Wnt Signaling Pathway
pp.1026-1030
発行日 2013年9月22日
Published Date 2013/9/22
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毛の再生は日常的に多くの人が実感できる身近な再生現象の1つである.洗髪により,多くの毛が抜けたように見えても,脱毛には至らず,自然に毛は再生する.男性が髭剃りをしたり,女性が無駄毛処理のために毛を抜いても,何度でも生え変わる.このような毛の再生能力は,毛包にある幹細胞によって維持されている.近年,毛包の発生,再生時における幹細胞制御の研究が進んだだけでなく,傷や病気によって毛包幹細胞が失われた皮膚での毛包再生を目指す,毛包新生の研究が始まった.成体マウスを用いて示された毛包新生現象は,新しい毛包を再生するためのユニークなモデルを提供する.
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