症例報告
乳房膿瘍の治癒後に対側に乳房膿瘍が再発した思春期例
野口 杏子
1
,
大西 志麻
,
植松 悟子
,
沓掛 真衣
,
石黒 精
1国立成育医療研究センター・教育研修センター
キーワード:
Cefazolin
,
ドレナージ
,
再発
,
乳房疾患
,
膿瘍
,
乳房超音波診断
,
静脈内投与
Keyword:
Breast Diseases
,
Drainage
,
Ultrasonography, Mammary
,
Abscess
,
Cefazolin
,
Recurrence
,
Administration, Intravenous
pp.433-436
発行日 2021年3月1日
Published Date 2021/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2021146135
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乳房膿瘍は新生児期と基礎疾患をもつ授乳期女性に多く、小児にはまれである。通常は片側性に起こる。乳房膿瘍の治癒した7ヵ月後に対側乳房に再発した14歳女子例を報告する。感染症の反復や栄養不良、肥満、湿疹、喫煙歴はなかった。治療は外科的ドレナージと抗菌薬を併用した。基礎疾患のない小児の対側乳房に膿瘍を反復することは珍しく、治療開始が遅れると整容面に影響を及ぼしうるため報告する。
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