症例報告
A群溶血性連鎖球菌による菌血症をきたし化膿性閉鎖筋炎を発症した6歳男児
金井 宏明
1
,
佐藤 広樹
,
武井 義親
1諏訪中央病院 小児科
キーワード:
Cefazolin
,
MRI
,
大腿筋
,
連鎖球菌感染症
,
菌血症
,
筋炎-化膿性
Keyword:
Magnetic Resonance Imaging
,
Cefazolin
,
Bacteremia
,
Streptococcal Infections
,
Pyomyositis
pp.429-432
発行日 2021年3月1日
Published Date 2021/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2021146134
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
まれなA群溶血性連鎖球菌(Group A Streptococcus pyogenes:GAS)による化膿性閉鎖筋炎の6歳男児を経験した。黄色ブドウ球菌を想定しセファゾリンで保存的に治療開始したが、血液培養からGASが検出され原因菌と判断した。治療反応性は良好で重症化せずセファゾリン2週間、セファレキシン4週間投与で後遺症なく治癒した。GASは菌血症に関連した侵襲性感染症の原因となるが、まれに化膿性筋炎を生じる。化膿性筋炎では、局所の検体採取が困難な場合もあるため、確実な血液培養採取を心がける必要がある。
Copyright© 2021 SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.