特集 新ガイドラインの理解を深める 新生児マススクリーニング
先天性門脈-体循環シャントによる高ガラクトース血症
但馬 剛
1
,
香川 礼子
1国立成育医療研究センター研究所 マススクリーニング研究室
キーワード:
ガラクトース血症
,
新生児スクリーニング
,
鑑別診断
,
診療ガイドライン
,
門脈体循環短絡症
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Galactosemias
,
Neonatal Screening
,
Practice Guidelines as Topic
pp.279-283
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2021107430
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●先天性門脈-体循環シャントは、わが国の新生児マススクリーニングにおけるガラクトース陽性例の原因として最も頻度が高い。●多くは一過性の経過で自然消退する。●遷延例には、高アンモニア血症による中枢神経障害、肺血管の異常による低酸素血症、肝硬変などの合併リスクがある。●遷延例に対する治療としては、シャント血管閉鎖術や肝移植などが考慮される。●血清総胆汁酸は、シャント血流量を反映する指標として有用である。
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