原著
正期産児における無呼吸発作のリスク因子と発症パターン 早産児との比較
中村 千紘
1
,
木内 英
,
齋 秀二
,
小杉山 清隆
,
岩田 正道
,
南雲 淳
,
安藏 慎
1東京都立大塚病院 小児科
キーワード:
危険因子
,
新生児疾患
,
未熟児
,
無呼吸
,
ロジスティックモデル
,
後向き研究
,
正期産
,
Kaplan-Meier法
,
頻呼吸
Keyword:
Apnea
,
Infant, Premature
,
Infant, Newborn, Diseases
,
Retrospective Studies
,
Logistic Models
,
Risk Factors
,
Tachypnea
,
Term Birth
,
Kaplan-Meier Estimate
pp.127-131
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2021085361
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正期産児の無呼吸発作に関する検討は少ない。手稲渓仁会病院で1年間に出生した新生児を後方視的に検討した。無呼吸発作は早産児33/90例(37%)、正期産児33/403例(8%)に認められ、早産児では日齢3以降にも日ごとに発症するのに対し、正期産児では大半が日齢0ないし1に発症した。早産児では有意なリスク因子にならない新生児一過性多呼吸が、正期産児では無呼吸発作のリスク因子になること(オッズ比8.034)が明らかになった。
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