発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2020136316
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小児科を標榜する100床以上の病院、小児科のみを標榜する100床未満の小児専門病院を2017~2018年の2年間に受診した川崎病初診患者を対象に、調査票の郵送または電子メールによる調査を行った。その結果、患者数は32528人(2017年15164人、2018年17364人)であった。罹患率(0~4歳人口10万対)は、2017年313.6、2018年359.1であった。月別患者数は両年とも同様の季節変動を示し、全ての月で男児が多かった。患者数が最も多かった都道府県は東京で、最も少なかったのは岩手であった。回収率で補正した都道府県別罹患率は、2017年は徳島、2018年は大分が最も高く、最も低かったのは両年とも岩手であった。診断の確実度は定型78.9%、不定型1.7%、不全型19.3%であった。心障害を初診時に認めた頻度は4.9%、急性期に認めた頻度は8.9%で、心障害の後遺症を2.6%に認めた。免疫グロブリン治療を受けた患者は94.6%で、うち19.7%が不応であった。
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