特集 こんなときどうする?他科とのコミュニケーションガイド
(第9章)皮膚科・形成外科 高度肥満女性の創部離開
榊原 俊介
1
,
辻 依子
,
寺師 浩人
1神戸大学 大学院医学研究科形成外科学
キーワード:
危険因子
,
形成外科
,
手術創感染
,
手術創離開
,
縫合法
,
肥満症
Keyword:
Reconstructive Surgical Procedures
,
Surgical Wound Infection
,
Obesity, Morbid
,
Suture Techniques
,
Surgical Wound Dehiscence
,
Risk Factors
pp.384-389
発行日 2022年3月25日
Published Date 2022/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022140486
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<産婦人科医におさえてほしいポイント>肥満患者の腹部手術では、SSI発症のリスクが高くなる。死腔ができないように縫合することは重要であるが、密な縫合は血流を阻害し、却って創部離開を引き起こしかねない。場合によっては皮下に陰圧ドレーンを留置することも有用である。創部離開やSSIを生じた時、治癒までの道筋を考慮しながら創部を開放する必要があるため、形成外科医にコンサルトいただける環境にあれば初期から介入させていただきたい。その他、腹壁瘢痕ヘルニアや肥厚性瘢痕・ケロイドなども形成外科の専門領域となるので、ご相談いただければ幸いである。
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