医療ビッグデータと外科 外科ビッグデータの活用各論
消化管外科領域におけるNCDデータの活用
松原 長秀
1
1兵庫医科大学 下部消化管外科
キーワード:
結腸切除
,
死亡率
,
手術創感染
,
手術創離開
,
消化器外科
,
ファクトデータベース
,
登録
,
低位前方切除
Keyword:
Colectomy
,
Mortality
,
Registries
,
Surgical Wound Dehiscence
,
Surgical Wound Infection
,
Digestive System Surgical Procedures
,
Databases, Factual
pp.489-491
発行日 2016年5月1日
Published Date 2016/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016229899
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日常診療のデータは膨大に生み出されているが,われわれの目に触れるのは臨床治験などのごく限られたデータ解析か,個人のまとめた小規模の臨床データのみである.埋もれている圧倒的な量のデータを集積し,公開し,自由に利用できる状況がつくり出されれば,より信頼のおける情報が得られる.これが医療におけるビッグデータ活用の基本的なイメージであろうか.今回,National Clinical Database(NCD)の開始初年度に登録された,直腸の低位前方切除術のデータをまとめる機会に恵まれたので,その状況と,医療における今後のビッグデータの利用について報告する.
©Nankodo Co., Ltd., 2016