特集 こんなときどうする?他科とのコミュニケーションガイド
(第9章)皮膚科・形成外科 抗悪性腫瘍薬・分子標的薬による皮膚障害
浅井 知佳
1
,
渡邉 裕子
,
山口 由衣
1横浜市立大学 大学院医学研究科環境免疫病態皮膚科学
キーワード:
抗腫瘍剤
,
皮膚疾患
,
Capecitabine
,
Bevacizumab
,
手足症候群
,
Liposomal Doxorubicin
,
免疫チェックポイント阻害剤
Keyword:
Antineoplastic Agents
,
Bevacizumab
,
Capecitabine
,
Skin Diseases
,
Immune Checkpoint Inhibitors
,
Hand-Foot Syndrome
,
Liposomal Doxorubicin
pp.390-395
発行日 2022年3月25日
Published Date 2022/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022140487
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<産婦人科医におさえてほしいポイント>・抗悪性腫瘍薬による手足症候群について、原因薬剤毎にその病態や症状、経過が異なることを理解する。特にリポソーマルドキソルビシンやマルチキナーゼ阻害薬による手足症候群は重症化しやすいため、しばしば休薬や追加治療が必要となる。・手足症候群は、薬剤投与前からの予防・軽症時の対応が重症化の回避につながるため、患者への生活指導、適切なタイミングでの皮膚科コンサルトが重要である。・ICIによる皮膚障害の大部分は軽症例だが、多彩な皮疹や予期せぬ経過をたどるため早期に皮膚科にコンサルトしていただくことをお勧めする。
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