特集 こんなときどうする?他科とのコミュニケーションガイド
(第2章)内分泌内科 糖尿病と妊娠
和栗 雅子
1
1大阪府立病院機構大阪母子医療センター 母性内科
キーワード:
運動療法
,
妊娠悪阻
,
血糖
,
血糖降下剤
,
食事療法
,
産後管理
,
糖尿病合併妊娠
,
無拘束モニタリング
,
妊娠糖尿病
,
糖尿病性合併症
,
シックデイ(糖尿病)
Keyword:
Blood Glucose
,
Diet Therapy
,
Hypoglycemic Agents
,
Hyperemesis Gravidarum
,
Diabetes, Gestational
,
Monitoring, Ambulatory
,
Postnatal Care
,
Pregnancy in Diabetics
,
Exercise Therapy
,
Diabetes Complications
pp.116-120
発行日 2022年3月25日
Published Date 2022/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022140440
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<産婦人科医におさえてほしいポイント>妊娠初期・悪阻の時期のGDMのスクリーニングの注意点、感冒・消化器症状時に劇症1型糖尿病を疑い検査すること、糖尿病網膜症・腎症・高血圧合併例の場合の対応(分娩時期・様式の決定)、妊娠中の体重増加指導の目安は産科医としての診療経過中にも必要な内容である。産科から児の推定体重・内科から母体のHbA1c・GAを情報提供し合い共有することも大切である。通常、妊娠中・分娩前後の食事・インスリン量の調整、悪阻・シックデイ時の血糖管理は糖尿病内科医が担当しているが、産科医も知っておく必要がある。一般的に1ヵ月健診で産科は終診となり、GDMの分娩後フォローアップを産科が継続することは難しいが、婦人科検診時や不妊治療時にGDM既往女性の血糖を確認することも重要である。
Copyright© 2022 SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.