特集 妊娠糖尿病の理解を深めよう
妊娠糖尿病の標準治療
森川 守
1
1北海道大学 大学院医学研究院専門医学系部門生殖・発達医学分野産婦人科学教室
キーワード:
Insulin
,
運動療法
,
血糖
,
食事療法
,
胎児モニタリング
,
妊娠糖尿病
,
早産-切迫
Keyword:
Blood Glucose
,
Diet Therapy
,
Fetal Monitoring
,
Insulin
,
Diabetes, Gestational
,
Exercise Therapy
pp.519-524
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2020274447
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わが国の妊娠糖尿病の管理では、血糖自己測定の結果をもとに食事療法ならびにインスリン強化療法が選択肢となる。食事療法の目標摂取カロリー(適正エネルギー量)は、妊娠初期、中期ならびに末期と授乳期では異なる。毎食の食事摂取の内容によって食後の血糖値が変動するため、インスリン強化療法では「基礎量(ベース)+追加量(ボーラス)」のうち追加量を微調整する。妊娠中の運動療法は切迫早産の一因となる可能性がある。また、わが国では妊婦への内服療法は禁忌とされている。
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