特集 帝王切開-明日からできる工夫と留意点-
総論-工夫と留意点 4.帝王切開の麻酔管理
照井 克生
1
1埼玉医科大学総合医療センター 産科麻酔科
キーワード:
分娩後出血
,
脊椎麻酔
,
胎盤早期剥離
,
多胎妊娠
,
帝王切開術
,
低血圧
,
妊娠高血圧症候群
,
産科麻酔
,
輸液療法
,
羊水過多症
,
肥満症
Keyword:
Postpartum Hemorrhage
,
Polyhydramnios
,
Hypotension
,
Obesity, Morbid
,
Abruptio Placentae
,
Cesarean Section
,
Anesthesia, Spinal
,
Anesthesia, Obstetrical
,
Pregnancy, Multiple
,
Hypertension, Pregnancy-Induced
pp.1177-1182
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021341139
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
帝王切開の麻酔を行ううえで注意を要するケースとして、多胎・羊水過多による脊髄くも膜下麻酔(脊麻)後重度低血圧、妊娠高血圧症候群における輸液・循環管理、常位胎盤早期剥離における麻酔法選択、高度肥満妊婦の麻酔科コンサルトについて解説した。帝王切開の脊麻においては、局所麻酔薬にフェンタニルを添加してくも膜下腔に投与することで、児娩出後の母体鎮静や全身麻酔を回避できる。母体の安全を確保したうえで、これらの麻酔管理最適化を行う。
Copyright© 2021 SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.