投稿論文 短報
慢性胎盤早期剥離合併妊婦に対する緊急帝王切開の麻酔経験
小松 正樹
1
,
駒澤 伸泰
,
鈴木 裕介
,
南 敏明
1大阪医科大学 麻酔科学教室
キーワード:
Bupivacaine
,
Fentanyl
,
硬膜外麻酔
,
脊椎麻酔
,
胎盤早期剥離
,
帝王切開術
,
産科麻酔
,
緊急手術
,
双胎妊娠
,
一絨毛膜二羊膜性双胎
Keyword:
Anesthesia, Epidural
,
Anesthesia, Spinal
,
Anesthesia, Obstetrical
,
Fentanyl
,
Abruptio Placentae
,
Bupivacaine
,
Cesarean Section
,
Pregnancy, Twin
pp.191-194
発行日 2020年2月10日
Published Date 2020/2/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2020182773
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29歳女。緊急帝王切開を脊髄くも膜下硬膜外併用麻酔(CSEA)で行い、良好な結果が得られた。麻酔法を全身麻酔ではなくCSEAとした主な理由は以下の4点である。1)手術当日朝の凝固機能検査値が正常範囲内であった。2)急性常位胎盤早期剥離ではなく、急激な出血をきたさない慢性胎盤早期剥離であった。3)妊娠26週のためニトログリセリンなどを用いた慎重な子宮切開および児娩出が必要とされていた。4)新生児蘇生の観点から、児の呼吸・循環抑制をきたす可能性の高い全身麻酔を避けたかった。
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