特集 骨盤臓器脱(POP)のすべて-診断と治療の最前線-
治療各論 骨盤臓器脱の治療法 保存的療法 骨盤底筋体操
大内 みふか
1
,
橘田 岳也
1北海道大学 大学院医学研究院腎泌尿器外科学教室
キーワード:
運動療法
,
患者教育
,
動機付け
,
ランダム化比較試験
,
骨盤内臓器脱
,
保存的療法
,
骨盤底筋
Keyword:
Motivation
,
Conservative Treatment
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Patient Education as Topic
,
Exercise Therapy
,
Pelvic Organ Prolapse
pp.1071-1076
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021321215
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
骨盤底筋体操(PFMT)は、骨盤臓器脱(POP)に対する第一選択の保存治療である。既報では、骨盤底筋群の筋力はPOPの関連要因であり、PFMTの効果は3次元経会陰超音波画像を用いた挙筋裂孔面積の狭小化や膀胱や直腸の挙上など形態学的な変化とともに、失禁や膨隆感等の症状頻度やわずらわしさの改善が報告されている。一方、長期的なホームエクササイズの継続に関しては、意欲低下のために、途中で中断してしまうことが多くみられる。PFMTによる効果を持続させるため、トレーニングの継続を支援する必要性が高いと考える。本稿では、PFMTのエビデンスやその実際について述べさせていただきたい。
Copyright© 2021 SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.