骨盤臓器脱診断・治療のすべて
骨盤臓器脱に対する造影検査
山名 哲郎
1
,
鵜沼 清仁
,
高橋 知子
1地域医療機能推進機構東京山手メディカルセンター
キーワード:
排便造影
,
骨盤内臓器脱
Keyword:
Defecography
,
Pelvic Organ Prolapse
pp.581-585
発行日 2014年6月1日
Published Date 2014/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2014215137
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骨盤臓器脱の診断には排便造影検査や骨盤内多臓器造影が利用される.排便機能障害や脱出,腟部違和感などの症状が検査の適応となる.検査は便に近い粘性をもたせたbarium造影剤を疑似便として直腸内に注入して,透視下に直腸からの排泄を観察する.小腸造影を同時に行うと小腸瘤も診断できる.骨盤内多臓器造影の場合は,腟と膀胱も同時に造影することで通常の排便造影では診断できない膀胱瘤や子宮脱,腟脱の診断にも有用である.
©Nankodo Co., Ltd., 2014