特集 婦人科がん機能温存治療のすべて
放射線治療と機能温存
野田 真永
1
,
加藤 眞吾
1埼玉医科大学国際医療センター 放射線腫瘍科
キーワード:
密封小線源治療
,
子宮頸部腫瘍
,
腫瘍再発
,
リンパ行性転移
,
扁平上皮癌
,
放射線療法
,
臓器温存療法
Keyword:
Brachytherapy
,
Carcinoma, Squamous Cell
,
Lymphatic Metastasis
,
Uterine Cervical Neoplasms
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Radiotherapy
,
Organ Sparing Treatments
pp.796-802
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021247656
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放射線治療は臓器温存が特長の1つである。婦人科腫瘍治療における放射線治療は子宮頸癌同時併用化学放射線療法(CCRT)と転移巣に対する症状緩和照射で用いられることが多い。この局所進行子宮頸癌に対するCCRT自体の臓器温存性に加え、大腫瘍に対するCCRTの進歩も骨盤内再発率を低下させ、骨盤内臓全摘術回避させることも機能温存につながっているともいえる。本稿では前半に子宮頸癌に対する近年のCCRTの進歩を概説する。また後半では再発婦人科腫瘍に対する定位照射の現況と将来性について概説する。
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