特集 婦人科がん機能温存治療のすべて
機能性温存治療と生殖内分泌学
原田 美由紀
1
,
大須賀 穣
1東京大学 大学院医学系研究科産婦人科学
キーワード:
性腺刺激ホルモン放出ホルモン
,
子宮頸部腫瘍
,
子宮内膜腫瘍
,
凍結保存
,
哺乳類の胚
,
卵巣
,
卵巣腫瘍
,
妊孕性温存
,
未受精卵
Keyword:
Cryopreservation
,
Uterine Cervical Neoplasms
,
Endometrial Neoplasms
,
Gonadotropin-Releasing Hormone
,
Ovarian Neoplasms
,
Ovary
,
Embryo, Mammalian
,
Fertility Preservation
pp.773-777
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021247652
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近年のがん患者の予後の改善、挙児の高年齢化により、がん治療後の妊孕性が重要な課題となっている。最近の体外受精治療技術の進歩に伴い、がん治療前に胚、卵子等を凍結し治療終了後に融解、移植し妊娠を試みる妊孕性温存治療が普及してきた。一方で、代表的な婦人科がんは対象となる臓器が子宮、卵巣であり、がんあるいはがん治療そのものが性腺機能低下の有無とは無関係に妊孕性に影響を与えるため、婦人科がんに対する妊孕性温存治療はほかのがん種とは分けて議論をする必要がある。
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